料理を作ることが好きだ。
食べてみたいなあ、おいしそうだなあと写真をみて、作り方を調べて、実際に作ってみる。
思った通りの味になったり、全然想像と違う味だったりして、結局納得いくまで何回か作ったりして、満足がいくとレシピに残して、作らなくなる。
これを繰り返して毎日過ごしていたけれど、
ある時から、「顔」を思い浮かべて作るようになった。
この野菜好きかな、お肉はこんな味が好きかな、
この料理の話をしたら、どんな反応をするだろう?
実際に会えた時に話してみると、
「おいしそう!作ってみようよ」
と言ってくれる。
そうして、ああでもない、こうでもないと試行錯誤して作った料理は、
想像していた味とはちょっと違って、
一人で作っていたら「もうちょっとこうしたらよかったな」ってまた作り直したりするけど、
そうやって誰かと作った料理は、もうそれだけで美味しかった。
みんなで食べるとおいしいね、を体現してくれたのだと思う。
とても有難くて、尊くて、温かい時間。
美味しそうな写真を見ると、あの時間を思い出す。
みんな元気にしているといいな。